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サッカーの新興勢力マンチェスター・シティがプロゲーマーと契約した理由とは?

DIGITAL CULTURE
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ライター渡邊徹則
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今や押しも押されぬイングランド・プレミアリーグの強豪、マンチェスター・シティ(愛称「The Citizens」)。今シーズンからは、スペインのレジェンド、ペップ・グアルディオラにその指揮が託された。そんな「The Citizens」に今年、1人の大型新人が入団した。Kieran 'Kez' Brown、18歳の若者だ。

色白で線の細いKieranだが、しかしれっきとしたプロ選手である。サッカーボールなど1度も蹴ったことはないが、黒いコントローラーを持たせれば世界屈指だ。

米国のゲーム会社Electronic Arts傘下のブランドであるEA SPORTSが開発・販売しているサッカーゲーム、FIFAシリーズは、世界中に愛好者を持つAAAタイトル。Kieranは、そのFIFA上で世界中の猛者たちとしのぎを削るプロゲーマーなのである。日本でも徐々にその市民権を得つつある、いわゆるeSportsのトッププレイヤーだ。

マンチェスター・シティほどのビッグクラブが、eSportsに投資する理由は単純明快、「カネ」である。その市場規模は、2016年に4億6300万ドル(約473億円)、2019年には11億ドル(約1124億円)に達するとみられ、現実世界のみならず、ゲーム上でも「強豪」であり続けることは、プレミアリーグ随一のチームにとっても価値のあることなのだ。

このビジネスモデルは、すでに世界的な普及が始まりつつある。過去には同じくプレミアリーグのウェストハム、ドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクなどが、eSportsトッププレイヤーを自チームに採用している。

プロゲーマーと聞いて、薄暗い部屋でコントローラーを握る青瓢箪をイメージしてはいけない。彼らには、コーチやマネージャー、アナリストといった、本物のプロサッカー選手も顔負けのバックアップスタッフが存在するのだ。

世界中で確実に根付きつつある、eSports。これは、ただゲームをして金がもらえるなんて生易しい世界ではない。もはやゲームは立派な「Sport」なのだ