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苦手だったドッジボールのリベンジを"VRスポーツ"でしよう

DIGITAL CULTURE
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エディター高橋ミレイ
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8月17日から21日にドイツのケルンで開催されたゲームの見本市gamescomで、注目を集めたVRゲームの体験ブースがあった。展示されていたのは「Project Arena」というタイトルのゲームで、アイスランドのゲーム会社CCP Games(以降CCP)が開発している。最初に発表されたのは同社が今年4月に開催したファン向けイベントFanfest 2016であった。以来、各国のメディアでとり上げられ、ローンチへの期待が高まっている。

ゲームの内容は、仮想空間の中でプレイヤーと対戦相手がディスクをぶつけあって戦う対戦物。2010年に公開された映画「トロン:レガシー」の戦闘シーンを彷彿とさせるが、言ってみればこれは1対1のドッジボールである。

子ども時代にドッジボールが苦手だった人は少なくないだろう。あからさまに攻撃する意図をもって投げられるボールを受け止めるのは、性格によって向き不向きがあるのではなかろうか。だが、VRの中ならぶつかっても痛くないし、スカッシュのように天井や壁にバウンドさせたり、腕に装着する盾のようなディスクで受け止めたりと、誰もが楽しむことができそうだ。

先日紹介した『Fruit Ninja』もそうだが、VRの普及によってゲームのエクササイズ化が深い没入感とともに実現されている。CCP GamesのCEO、Hilmar VeigarはRoad to VRの取材に対し、「私たちはこのゲームを通してeSportsの一ジャンルを作ろうとした。しかし、実際にはよりスポーツに近いものになったんだ。VRスポーツと言うべきかな」とコメントしている。

開発元のCCPは2003年からSFオンラインゲーム「EVE ONLINE」を運営している。同じ世界観を持つVRシューティングゲーム「EVE: Valkyrie」は、最大12人が同時に対戦できる3DドッグファイトシューティングゲームでOculus Riftのローンチタイトルとしてリリースされている。10月にはPlayStation VR版もリリースされる予定だ。

「EVE: Valkyrie」は筆者も体験したことがあるが、実際にプレイしてみると、自分がSF映画の主人公になり、コックピットに乗って出撃しているような高揚感を覚える。ビジュアルデザインもBGMも、もちろんゲームデザインも非常に洗練されていると感じた。同じ会社が開発している「Project Arena」が、どのようなゲームとして仕上がるか、今から非常に楽しみである。