「ARファッション」というストーリーテリングの時代を切り開くデザイナー
ARTS & SCIENCE著名なデザイナーを輩出してきたパーソンズ美術大学の卒業生でデザイナー、カイル・グアン(Kailu Guan)の卒業制作である「KG Projects」と名付けられたコレクションは、ARと融合している4Dファッション体験だ。デジタルデバイスから服をかざして見てみると、生地にプリントされたパターンを「トリガー」として、さまざまなエフェクトアニメーションが浮き出てくる。それは服の形状、テキスタイルとマッチした、独特で美しいARだ。
素材にはスウェード、オーガニックウール、オーガニックコットンを使用。フロック・フォイルプリントで生地にテキスタイルをプリントし、ARはドットや波形、スパイクなどのアニメーションエフェクトを使う。プログラマーとアニメーターと一緒に作品制作を行ったそうだ。

私の服から伝えたかったストーリーはたくさんあったのだけれど、与えられた服の形状や素材では、たくさんのストーリーが失われる。今ではすべてがデジタル化しているように、アプリのようなデジタルプラットフォームを使って、ストーリーを取り戻せるんじゃ無いかと考えたの。伝統的なテキスタイルと、デジタルのコンビネーションよ
とカイルはデザインメディアのDezeenに語る。



AR技術は、ポケモンGOの大流行によってかなり認知が広まったが、まだまだ建築など特定の分野でしか活用されていない。このファッション×ARの取り組みは新しい4次元ファッションの世界を広げるきっかけとなるだろうか。
目的と価値消失
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