洋式便器を「アップサイクル」した、ブルックリンのBig Pourなシャンデリア
IDEAS LABブルックリンでインテリア制作プロジェクト「Refitting the Planet」を主宰するロドニー・アレン・トリス(Rodney Allen Trice)は、ビルの解体現場から出たと思われる洋式便器の廃材を用いてシャンデリアを創り出した。
人間の排泄物を受け止め続けた陶器が、輝かしい光を放つようになるだなんて。いったい、インスピレーションというのはどこから生まれるものなのだろうか。
「アップサイクル」という言葉がある。リサイクルは再利用を示すが、アップサイクルは不要品をカスタムして新たな価値を付加する方法だ。ロドニーは自らを、この分野におけるパイオニアと称しており、TIME誌のGreen Design 100 Listにも選ばれている。
グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートしたロドニーは、ブルックリンに引っ越しした当初、少ない予算でアジトを作るために廃材を駆使した設計を行う。この再想像力によって、アップサイクルアーティストとして目覚めたそうだ。
彼の作品はEtsyで見ることができる。松葉杖を足として使ったガラステーブル、ボウリングピンを用いたスツール、タイヤを利用したチェアなど、バリエーションは多岐にわたる。

7台の便器を組み合わせた電笠につり下げた蛍光灯の組み合わせ。かなりの重量級とみた。

その光量は多く、存在感も高い。遠目に見たら便器を使った作品とは思えない。
ドン引きする人もいるだろう。しかし、これは、エコだ。そして自由なDIYの楽しさを伝えてくれるものだ。
目的と価値消失
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