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フライング・ロータスが始めた、実験的作品のための映像スタジオ「Brainfeeder Films」

IDEAS LAB
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FUZE編集長Yohei Kogami
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さまざまなアーティストとの積極的なコラボレーションで音楽のジャンルに変化を起こしているアーティスト、フライング ・ ロータス。彼のクリエイティブな活動は、さらなる自由とコラボレーションを求めて、映像の世界に裾野を拡げようとしている。

フライング ・ ロータスが主催するレーベル「Brainfeeder」は、映像作家エディ・アルカザールと組んで、クリエイティブなコンテンツ製作のために資金提供や支援活動を行うインディペンデントな映像スタジオ「Brainfeeder Films」を立ち上げた。

Brainfeeder Films最初のプロジェクトは、フライング ・ ロータスが監督しアルカザールがプロデュースする映像作品『KUSO』だ。この作品は巨大な地震に襲われた生存者たちの生活を追う実験的な映像作品となる予定で、ロサンゼルスで撮影が行われている。Aplex Twin、Thundercat、Akira Yamaokaの楽曲が使われることも発表され、ファンからの注目が高い。

これだけにとどまらず、Brainfeederの映像へのチャレンジは続いている。イギリス人VFXアーティストであるドミニク・ヘイルストーンや(彼はAphex Twinの『Come To Daddy』PVでクリーチャーエフェクトを担当している)、フラッシュアニメーション作品『Salad Fingers』の製作者であるデヴィッド・ファースとのプロジェクトも進行中だ。Brainfeederはファースのショートフィルム『Cream』をすでにプロデュースしている。

これまでも映像やビジュアルアートに高い関心を示してきたフライング ・ ロータスの映像への意欲は、もはや音楽に付随するフォーマットの域を超えている。今年のサンダンス映画祭でアルカザールが発表したショートフィルムで音楽を担当した後、8月にはロサンゼルスで開催されたインディペンデント映画と音楽のイベント「Sundance Next Fest」で、過激な内容の『Royal』を披露し監督デューするほど、映像作品製作へ本格的に取り組んでいる。

「俺はBrainfeederを新しいアーティストやクリエイティブな才能、映像作家が現状のスタジオシステムや配給システムの外でプロジェクトを進めるためのホームグラウンドにしたいと考えていた」とフライング ・ ロータスは語る。

フライング ・ ロータスを中心に、Brainfeederへ集まるアーティストたちがロサンゼルスの音楽シーンをボトムアップから盛り上げ、新しい才能を発掘してきた。Brainfeeder Filimsが映像の領域で新たな才能を見つけるためのレーベルとなれるかどうか、注目度はすでに高い。しかし、フライング ・ ロータスの作品は、その期待を見事に上回る出来と言える。『Royal』は、アメリカではすでに今年上映される映画の中では、最も過激な作品と言われて、メディアの注目を集めている。プレミア上映では作品のロゴがプリントされた特別エチケット袋が用意されるほどだった。