VRハッカソン「Reality, Virtually,」:MITメディアラボと学生が考えるVRの未来
IDEAS LABマサチューセッツ工科大学(以下MIT)メディアラボは、VRとARがテーマのハッカソンを10月7日から3日間開催する。
「Reality, Virtually,」と名付けられたハッカソンの狙いは、ソーシャルメディア、教育、アート、映画、ジャーナリズム、医療など多岐に渡るカテゴリーにおけるアプリケーションやソフトウェアの開発から、VRとARの実験的な活用法を探る。参加者は、昨今のVR/ARブームでは注目されてこなかった領域で、技術を応用するアイデアが求められる3日となるであろう。
このハッカソンの醍醐味と言えるのは、多方面から集まる経験豊富なメンターたちの存在だ。マイクロソフトやHTC、サムスンなど企業のエヴァンジェリストから、VRやAR専門の起業家、コンサルタント、エンジニア、デザイナーが、参加者たちに直接アドバイスを与えてくれる。
Albert Putnam(Cinetrics、Tech Ops副社長)Amanda Theinert(ベッカー・カレッジ デザイン&テクノロジー学部 助教)Amedeo Mapelli(Simmetri 創業者)Andrew Moran(VRゲームデザイナー)Anna Skopenko(GrabCAD、プロダクトデザイナー)Benjamin Anding(Affective、インテグレーション・エンジニア)Bob Sopko(ケース・ウェスタン・リザーブ大学、CWRU LaunchNetディレクター)Brad Grantham(OpenGLエンジニア)Danni Zhao-Meunier(VEE、創業者)Dario Laverde(HTC、シニア・ディベロッパー・エヴァンジェリスト)Darryl James(The Meme Design、リード・デザイン・ストラテジスト)Haishi Bai(マイクロソフト、シニア・ソフトウェア・ディベロップメント・エンジニア)Jaime Rodriguez(マイクロソフト、プリンシパル・プログラム・マネージャー)Jeff Bail(Boston VRオーガナイザー)Jeffrey Jacobson(ConstructionVR代表、Boston VRオーガナイザー)Jinn Kim(Boston Androidミートアップ・オーガナイザー)Joey Salisbury(Brain Power、ソフトウェア・ディベロップメント・ディレクター)Jonathan Linowes(Parkerhill Reality Labs代表)Jono Forbes(Unity Labs、Editor VRエンジニア)Lauren Jarvis(Vevo、ビジネス・ディベロップメント・ディレクター)Lex Dreister(VRVU、CEO/クリエイティブ・ディレクター)Livi Erickson(マイクロソフト、ディベロッパー・エクスペリエンス・エヴァンジェリスト)Abdelrahman Nasser Mahmoud(Affective、プロダクト・マネージャー)Chuck Knowledge(起業家)Dylan Hart(Signal Garden、ディベロッパー)Dwight Meglan(ロボット・エンジニア)Laszlo Gombos(サムスン、ウェブ・プラットフォーム・ディレクター)Maxim Antinori(ソフトウェア・エンジニア)Neal Robinson(ARMソフトウェア・エンジニア)Nick Landry(マイクロソフト、ディベロッパー・エクスペリエンス・エヴァンジェリスト)Nigel Williams(Qualcomm、グラフィック・ソフトウェア・エンジニア)Petri Wilhelmsen(マイクロソフト、シニア・プログラム・マネージャー)Sebastien Vandenberghe(マイクロソフト、シニア・ソフトウェア・ディベロップメント・エンジニア)Terrasa Ulm(ベッカー・カレッジ、インタラクティブ・メディア&ゲーム開発部助教)Terrence Masson(Building Conversation創業者)Timothy Baggs(マイクロソフト、シニア・テクニカル・アーキテクト)Umang Mehta(Affective、ソフトウェア・エンジニア)Vinny DaSilva(ソフトウェア・エンジニア)Vlad Kolesnikov(マイクロソフト、シニア・プログラム・マネージャー)Dr. Jolanda Tromp(ニューヨーク州立大学、客員助教)Graham Pentheny(Spry Fox、ゲームAIリサーチャー)また期間中には、UnityやDaydream、HololensなどVRプラットフォームをテーマにしたワークショップも開催され、そこで参加者たちは最新のVR技術開発をハンズオンで学べる機会が与えられるのも、このハッカソンの醍醐味だ。
今やVRハッカソンは、MITメディアラボの例をあげるまでもなく、各地でコミュニティが形成されつつある。その中心で開発者コミュニティをまとめる役割を担っているのが、アメリカの大学だ。シアトルのワシントン大学、南カリフォルニア大学、ニューヨーク大学のメディアラボなどは、これまで企業と連携してVRハッカソンを開催し、実験的なプロジェクトを世に送り出している。
高校生と大学生が中心のハッカソン・リーグとして有名な「Major League Hacking」 (MLH)には、Oculusが公式VRパートナーとして、学生に最新のOculus Riftを提供し、新たなアプリやデバイスの開発を促すことで、VRハッカソンの実現に貢献していると言える。
ハッカソンの参加者は300〜400人と大規模なイベントとなることが予想される。この数は、昨今のVR/ARブームに後押しされて今後も当分は伸び続けるに違いない。
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