恐竜、光、VR。目に愉しいKickstarterのクリエイター・フェス
IDEAS LABアイデアを形にしたいクリエイターと、それに共感し支援したい人々をつなぐクラウドファンディングサイト。なかでもKickstarterは2009年のローンチ以来、11万以上のプロジェクトと1000万人の支援者の架け橋となってきた大御所。プロジェクトのジャンルもアート、フード、ゲーム、デザインと多岐にわたる。そんなKickstarterが毎年行う「Kickstarter Summer Festival」は、Kickstarterコミュニティーの祭典だ。
チケット不要で誰にでも開かれたこのフェスティバルでは、さまざまなジャンルの成功したプロジェクトが集い、光や音、味や体験で来場者を楽しませてくれる。出資していない人にとっては実際にどんなプロジェクトが具現化したのかを目にするいい機会だ。今年行われたフェスティバルで展示やワークショップが行われたものをかいつまんで紹介しよう。
Splyt Light
まるで植物の枝のように、自分の好きなようにランプの枝を伸ばしていけたら。工務店などで販売されているYコネクターから思いついたというSplyt Lightは、そんな願いを実現するソケットのついたコネクターだ。たくさんつなげば木のようになり、その先に電球をはめれば人工的な明かりにも自然の温かみが感じられるというものだ。フェスティバルでは、さまざまなつなぎ方により無限の可能性を見せてくれたようだ。
Boneyard Pets
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— Boneyard Pets (@BoneYardPets) 2016年8月2日
カラフルな恐竜の骨格模型を作ることのできる3DパズルBoneyard Petsは、実際に子どもたちが恐竜を組み立てることのできるワークショップを提供。完成した模型は地面や木などに飾り付けられ、太古の昔から彩も豊かに蘇った恐竜たちが会場となったニューヨークのフォートグリーン公園を飾った。
SoundSelf
SoundSelfは体験者自らの声に反応し生み出された美しい音と映像により瞑想ができるソフトウェア。はたから見ればアイマスクをして公園で昼寝しているようにも見えなくもないが、フェスティバルではVRヘッドセットにより瞑想体験ワークショップが行われた。
L3D Cube
透明な箱の中にLEDを立体格子状に配置して光らせることで、三次元的な光を楽しむことのできるL3D Cubeの展示も。
Phillip Stearns
Kickstarterではプログラムのバグなどで生じる「グリッチ」。それをテキスタイル化したGLITCHTEXTILESプロジェクトを成功させているアーティストのPhillip Stearnsが製作した床に配列した光のインスタレーション。
Hybycozo
内側からの光により、幾何学的な図形が浮かび上がる。レーザーでくり抜かれた光のインスタレーションがHybycozoだ。もともとバーニングマン・フェスティバルのためにこれを作るというプロジェクトで、2014、2015、2016年と毎年プロジェクトを成功させている。2015年のプロジェクトではこの立体物の内部に入ることのできる4メートルのHybycozoが目玉だったが、今年行われたフェスティバルに赴いたCore77によれば、フェスティバルでは残念ながら中に入れるものは展示がなかったよう。それでもこの多面体の放つ幻想的な美しさは来場者を大いに楽しませたようだ。
目的と価値消失
#カルチャーはお金システムの奴隷か?
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