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1#音楽の敵、音楽の味方

FUZE月刊化のお知らせ 7月25日 第一弾は「音楽特集」

DIGITAL CULTURE
エディターYohei Kogami
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2010年代のデジタルカルチャーメディア『FUZE』は、2017年7月25日(火)に月刊化します。

ウェブメディアを月刊化します」と言うと、実験的ですねという反応と、毎日記事出さないのかよ、という2つの反応が返ってくることに気が付きます。なるほどと思った。思い返してみても、いつからウェブメディアは毎日更新になったのか、見当もつかないが、ウェブメディア界隈の人たちにとってそれはすでに当たり前のことで、運営する人間にしてみれば、それは考える余地すらないほど習慣的になっているはず。しかし、それがメディア業界やネットメディアの読者の考える「当たり前」な方法論だとしたら、このご時世にFUZEが決めた月刊化の判断は、非常に大きく足を踏み外している。

本来「自由」や「多様性」を拡張するはずのネットの価値観と破壊力に、「当たり前」や「正しさ」を求める風潮が加わり、過剰な期待や理想、疑念や不安だけが日に日に増大しているように思えます。ですので、ある人たちがメディア月刊化の報告にフリークアウトしたりするのは当然なはずです。開放感と違和感で強振しやすいネット空間の基準の中で、そういうインタラクションを日々繰り返しながら、多岐に渡る人の価値観に対して、どうやって現在進行形の社会で向き合えばいいのかと考えた時、あらゆる価値観や問題の中には「現代」というキーワードが内包されているような気がしてきました。

現代を理解することは、未来予測よりも難しいかもしれません。しかし、毎日ウェブの中で過ごし、人と話をする中で、世間で"トレンド"と呼ばれる事情や人に関する関係性や違和感を、自分の価値観と現代の文脈から自分だけの視座を捉えることで、複雑な現代を意識することができるのであれば、そこにあるのは果てしない変化に富んで刺激的な世界で、FUZEはそういう中で生きる読者や書き手の一部になりたいと考えました。

けれど、そうした状況を上手く捉えてアーカイブすることは、断片的な今のウェブでは非常に難しく、書籍や雑誌のようにページをめくったり、バックナンバーを揃えたりすることとは、形式的に全く異なってきます。ですが、それが「当たり前」で「正しい」と割り切ってしまうのは、選択肢を自ら狭めている証拠で、そういう状況にウェブメディアが実験的になれるのは、インターネットが有用なところです。電子書籍やサブスクリプションにすれば、直ぐに答えが見つかるわけではありませんが、それが誰の問題を解決するかという問いを考えた場合、人の議論や視座に影響しかねない大きなチャレンジだと考えたほうが面白いと思い、月刊化というステップをウェブメディアの実験として有益なものにしたいと強く感じます。

月刊化第一弾として、7月25日(火)に「#音楽の敵、音楽の味方」と題した音楽特集を公開予定です。

月刊化を応援してくださる読者の皆さん、そして錚々たるライター方、編集者、関係者の存在には感謝の気持ちでいっぱいです。トライアルをしたい。それも一人ではなく、大人数が一緒になってネット時代の文脈をアーカイブしていくことで、今を生きている人やこれからの人が、少しでも多くの当たり前とは何かを考えてもらう言葉とキッカケを持つことができれば、FUZE月刊化としてこれ以上嬉しい事はありません。

FUZE編集長 鴻上洋平

皆さんにとっての「音楽の敵」または「音楽の味方」を教えてください。はっきりと決まっているなら、TwitterもしくはInstagramで「#音楽の敵」または「#音楽の味方」を付けて、どちらとも言いかねない場合は「#音楽の敵音楽の味方」で、ハッシュタグ付きで投稿してください。特集期間中、FUZEがピックアップして定期的に再投稿していきます。

#音楽の敵、音楽の味方

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